大事にしていること

「世界にただ一つのあなたの、自分らしい選択を大切にしたい」

【今までの経験】

学生時代、絵を描いていく過程で楽しい反面、悩むこと行き詰まること、さらには他人の評価を第一に絵を制作し続けているうちに楽しく絵を描けなくなる経験をしました。元々好きで始めた絵をやればやるほど嫌になることは望む結果ではありませんでした。

「何故そうなってしまったのか?」私には問いが残りました。

中学校で美術部、高校では美術科、さらに一年美術受験専門の予備校で絵を学び、その後、美術系大学に進学せずに仏教系大学へ進学しました。「絵を描くこと」は答えがない世界です。テストのように一つの明確な答えがない世界。それが苦しくなって答えが絵よりもある世界に身を置きました。(でも仏教などの世界もまた言葉の意味以上の自分の体験と気づきが連動していかないと到達できない世界でもあったのでした。。)絵とは全く違う世界で過ごす先にやっぱり絵を描いて生きていきたいと思えるようになりました。答えが無い世界が嫌でしたが、心が元気になってくると答えない世界への面白味にも飛び込みたいと思い始めてきたのです。

また、大学時代に家庭教師で子供に教えることを経験しました。子供に教えることが私にとってとても楽しく生きがいを感じることを知りました。さらに知識と経験のある絵を教えたら最強かもしれないと思ったことが今の絵画教室の活動につながっています。


「絵を好きな気持ち」、「絵を描くのは楽しい!」という気持ちこそ大切。

どんなに上手になっても絵が嫌いになってしまったら人は絵を描かなくなる。それを思って自分自身は好きなカエルと得意な技法で作品制作を続けました。それを続けるうちに再び絵を好きな気持ちをしっかりと取り戻すことができました。

そんな経験をふまえて、絵画教室でも自由に楽しく時間が過ごせる絵画教室を思って生徒さんたちを見守ってきました。

作品の出来栄えよりも生徒さんが自分の心に沿えて描けているかを見ています。

書き手:澤田礼美

※下の作品画像は高校2年の油絵作 油絵の描き方に悩みつつもテーマは好きなイメージを追及していました。

【自分が大事にしたいこと】

・自分が好きなことを自分が大事にする。

・人それぞれの「異なる好き」、価値観、センスの多様性を認める。

・その人の個性を活かすことを応援する。

・自発性を促す。

・自発的に動けていることが大切。人に言われたこと、見たことでも最終的に自分で取捨選択できること。

・長い目で見守り育む。まなざしの大切さ。

・より自分らしく自信持って自分が好きな表現を獲得できるように必要なことがあれば良きタイミングで伝える。

書き手:澤田礼美

※下の作品画像は2008年制作のアクリル画です。

【絵画教室の生徒さんへの想い】 

自分が描きたい絵を描いてほしい。「絵を好きで描く」その先にある道は一つではないから。

あなたの道を歩んでほしい。

最終的に絵を描かない選択さえもあなたにあうならそれで良いと思っています。

また、「絵をずっと描く=絵を仕事にする」だけではない。

大切なのは自分に合った絵との付き合い方。それぞれ違っていいのです。

絵を描くこと一つとっても、一人ひとりスタイルも違う。

絵の世界はもちろんそれ以外の多様な価値観を見て感じて自分の度量を広げていくと自分の道も広がります。

絵を楽しく描けた絵画教室の経験が未来を支える一つになれば幸いです。

書き手:澤田礼美


【こんな場所にしたい】

どんな立場の人でもその人らしい絵を描ける場所。絵を通じて自分を理解してもらったり、喜んでもらえることが拡がって行けば嬉しい。

書き手:澤田礼美